以前のあめさんのツイートからこの記事に興味を持ってくださる方が少しでも増えたことだと思います。
事の発端は配信中、某プレイヤーとランク戦中にリスナーがghosting疑惑を指摘し、その直後に視聴者リストから消えたことから始まります。
その後、あめさんのtwitter上でそのことに関してツイートを投稿しました。
小さいコミュニティながら30RTほどいったので少なくともHearthstone関連のTwitterを見ている人の目には入ったことでしょう。
また、多くの方々がこの件に関して考えてくれたものだと思います。
一部TLの雰囲気が変わり、気分を害した方もいるでしょう。
ご迷惑をお掛けしました。
ただ、あめさんは考えなくしてこういったツイートは投稿しません。
なので、この記事ではどういった心中で例のツイートを投稿したかについて綴らせていただきます。
そもそもGhostingとはなにかというと「対戦相手を観戦している状態で対戦すること」だそうです。
MTGオンラインが語源みたいですね。
あめさんはGhostingという言葉は最近知りました。
StarCraft2(以後SC2)やGuildWars2(以後GW2)で言うところのSnipingとほとんど同じ意味だと思ってもらって良いです。
当然ながらこのGhostingを行った側は不正に相手の手札状況を知れるわけですからBlizzard社が規定する正規の方法以外でアドバンテージを得ているため、不正行為にあたります。
しかし、RTSと違いTCGでは相手の手札を知れても対処するカードが無ければ意味を成さないこともあります。
では相手の手札状況を知れることはまったく意味のないことでしょうか。
一方的なゲームではそうかもしれませんが、拮抗しているゲームだと少なくとも次の行動の判断材料にはなります。
一例をあげると、除去手段に応じてミニオンを出す順番を変えたり、AOEを警戒してミニオン展開を控えるなどの読みやケアなどの場面です。
この部分は相手の手札を知ることで、より有利に動かすことができます。
これはフェアな行為ではないと思います。
こういった事からオンライン大会でGhostingなどの不正行為が発覚した際は不戦敗扱いやプロゲーミングチームからの除名処分なども行われています。
引用URL
では、特にそういった処分のない一般的な配信ではどうでしょうか。
多くの配信者がGhostingは仕方のないものだと思っていることでしょう。
実際海外プロの多くは遅延設定を導入したり、手札を隠すことで対策を行っています。
しかし、配信の遅延設定や手札を隠すというのはGhostingに対する手段であって、Ghosting自体が正当化されているわけではないと思います。
遅延設定や手札を隠すことが主となり、Ghosting自体がフェアな行為でないという本質の部分がないがしろになっているようにも感じます。
もちろんGhostingを防止するためにもそういった対策をとることは大事ですよ。
フェアなプレイのためにもGhotsting対策を多くの配信者が行っていますが、やはり根本的な解決が重要だと思います。
そのためにも一人一人がGhostingに対する考え方を改める必要があると思います。
あめさんのe-sportsに対する在り方は自分の知識と経験、それによって決定される行動、つまるところのプレイングで勝負することが本来あるべき姿だと考えています。(もちろんTCGではその場の運も重要な要素ですし、チーム戦のあるe-sportsではチームとの連携も重要な要素だと思っています。)
正規でない方法で相手の手札をみることはプレイングといえるでしょうか。
e-sportsと呼ばれている以上、フェアプレイの精神であってほしいとあめさんは思っています。
元よりあめさんと同様な考えを持つ方はいらっしゃると思います。
反対に、何をしてでも勝ちたいと思うプレイヤーも数多くいるでしょうし、全てのプレイヤーがフェアなゲームを望んでいるとも思いません。
e-sportsの在り方についてはあくまで個人の考え方です。
そういった考え方もその人のe-sportsの在り方であり、否定することはできません。
また、綺麗事だと一蹴されてしまえばそれまでです。
それでも綺麗事では終わってほしくないと思います。
余談ではありますが、フェアプレイに関して、実は難しい問題もあります。
暗黙の了解ではあるとおもいますが、配信者側にはリスナーがいるため配信していないプレイヤーより知識量では多いことがあるかもしれません。
その他、コーチングなども対戦相手からしたらフェアな内容ではないかもしれません。
配信をする行為も含め、これらのことに関しては本当に難しい内容です。
配信に関しましては、多くのHearthstoneプレイヤーが配信を支持しており、ゲーム自体の活気付けにもなるためblizzard社は容認しているように思います。
約10年ほど前に、sc1の配信をBlizzard社が一部制限するかもしれないという話しもありましたが、その時は商業用に利用している場合のみの話でした。
また、それ以降に発売されたsc2では一切その話はでていません。
コーチングやリスナーのアドバイスに関しましてもBlizzard社の規約で考えると、コーチングやアドバイスはあくまで予想の範疇を超えず、知識で補える部分であるため「不正にアドバンテージを得ること」に抵触していないのだと思います。
ただし、大会においては選手が独力で戦略を考える必要があるためコーチングや選手自身の配信は禁止されています。
この記事を読み終えた時、安易な気持ちでGhostingをする方が少しでも減ればよいと思います。
「TCGではGhostingは問題ない。Ghostingはされるほうが悪い。」と考えていた方々が、「Ghosting自体がフェアな行為ではないので本来ならするべきではない。それでも対策は必要だね」と考え直して頂ければ幸いです。
また、アマチュアとはいえゲーミングチームに所属しているのであれば、Ghostingを容認するような言動をしてほしくはないとも思います。
何故なら、ゲーミングチームの言動は日本のe-sportsの在り方に対し、少なくとも影響を与えると思うからです。
根本的な解決の為にも、チーム含め一人一人が意識する必要があると思います。
そうすればGhosting自体は少なからず減少するのではないでしょうか。
もちろん0になることはないと思いますが。
最後に、
今回のツイートの件ですが、どちらが悪いかとなれば明らかにあめさんが悪いでしょう。
Ghostingに対し、モラルに欠ける方法で対処したわけですから。
また、Sniping(Ghosting)に関してもSC2、GW2で経験しており、配信している以上相手の良心に委ねるしかなく、されても仕方のないものだと思っています。
配信者側は対策として遅延設定や手札を隠すという手段もとれるわけですからね。
そういった手段をとらない以上、文句をいうこと自体が無責任なことです。
そのため、例のツイートであめさんはGhostingに対して文句もいっていなければ批判も行っていません。
あめさんはGhostingに対して少しでも考えてほしいと思い、例のツイートを投稿しました。
内容につきましても「今日のGhostingの件、手札を隠すべきだろうか」程度では数RTで止まり、例えガイド記事と同時に投稿しても一部の方にしか読んでもらえなかったでしょう。
もっとスマートにできていたら良かったかもしれませんが、あの方法が一番影響力があったと思っています。
Hearthstone配信用のアカウントとは言え、現在では数百人の方々がフォローしてくださっています。
その9割以上が日本人です。
SC2やGW2では外人のフォロワーがほとんどであったため、自分の思いを伝えることが非常に困難でした。
あめさんが流暢に話せるのは日本語しかないため、こういった場でフォロワー含めより多くの方々に思いを綴らせていただけるのは本当に嬉しいことだと感じます。
長文ながら読んでいただきありがとうございました。
フェアなプレイを主とする考えのプレイヤーが少しでも多くなれば幸いです。